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ようこそ! 日本ミッション 2010年7月30日(金) 16:06 JST

コブシガニ こぶしがに 拳蟹

  • 2009年3月21日(土) 17:50 JST
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海の生物から学ぶ

コブシガニ こぶしがに 拳蟹      1996年5月記

■ アメリカの保険会社、住専始め、大蔵省、銀行の失敗した損失を、関係の無い国民の税金で補うことが、一方的に政治決着され、政治不信と不満が、今、日本中を沸騰させている。 更に今度は、旧国鉄と郵政局が抱きかかえている莫大な赤字も、国民の負担にしようと考えているらしい。
 エイズ問題では、天下りの官庁役人が企業を運営し、法律を操ってまで、自分達の利益を優先して、弱者を考えずに多くの人命を死に至らしめた。
 こうなると、オーム真理教だけが、狂気の集団ではないように思える。誰もが人の弱みにつけ込んで、私腹を太らせている。弱者を守るためでなく、自己保存のために知恵を働かせている。こんな社会悪を見つめていると、寒気が走る。
暖かさが来ない今年の寒い春に感じている。
■ しかし、気候を肌で感じるより、暦が春になればピクニック。いやこの春は潮干狩に行きたいと、時期で計画を立てる。
 遠浅の白い砂浜を、出来るだけ沖に近づき、波が足をひたひたと濡らしては引いていく中で、沢山の貝を集めたいと、想像するだけでも楽しい。
 潮干狩は、大坂近辺で、出来る場所がなくなってしまった。以前は和泉佐野市にあったが、関西空港が出来て無くなった。一部にその痕跡は残っているものの、貝はいない。
 7年程前にこの浜に来て、多くの貝を持ち帰り、味噌汁の具にしようと、予定をしたが、貝殻とカニだけ持って帰るだけだった事を覚えている。それでも家族の楽しい、晩春の想い出となっている。
■ さて、カニと言えば、幼い頃に神戸の海岸で、小さなカニが、石を抱えて動き回っていたのを思い出した。今になって何故思い出したのか判らないが、図鑑を見ていたら、面白い事が書いてあった。
 それは、オスがメスを求めたのに、相手になってくれるメスがいなかった。抱きかかえる事が出来なくなった寂しさの故に、メスの代理に調度良い石を抱えて、代用のメスとして自分で慰めているらしいのである。
■ 少年時代、そんな悲しいサガ(性)であったことも知らず、カニを追っかけると、慌てて石を落とし横走りで逃げて行く、ユーモラスな姿を楽しんだものだ。 カニは落とした石(メス)が忘れられず、再び拾うとして戻ってくる。そこをまた脅すと逃げ、また拾いにくる。その度に脅すと逃げるので、ゲーム感覚で遊んだものだ。
 カニにとって、もう少しで抱えられる寸前で、脅かされるので、心は苛立つ。たまったものではない。それでもオスとしての立場上、石でもいいから、かっこを付けなければいけないのである。辛いのであるが、逃げては戻る、繰り返しの習慣が身に付いている。
■ 図鑑ではとくにマメコプシと言うカニが、この行動を取っているらしいが、このカニは晩春になるとオスがメスを抱え上げ、そのカッコのまま一緒に砂にもぐったり歩いたりして、アベック生活を続けると言う。しかもメスを抱えあげ続けたまま2~3週間も続くと言うのだから大変な労力である。寿命の短いカニにとって、この期間は大変な長さである。実際に交尾をする時期は、6月下旬から7月下旬にかけてのわずかの数分間だけで、アベックの期間に比べてあまりにもあっけない結末である。
 このカニの生態はごく身近かにありながら、本当の詳しい生態は判っていない。日本の政治も私たちに身近なものなのに、実体はよく判らない。更に政治家が犯した大きな問題の石を、国民にとって何の慰めにもならないのに、いつまでも重い石を、抱えさせられて寒いこの春を過ごす事になる。捨てれば良いのに、持つことが当然のように言われて、反論できずに抱えてしまうのである。
異常気象の悲しい日本になったものだ。
 特に住専の関係者は、本来自分が抱える石だから、他人に抱えさせて、絶対にくつろいで欲しくない。
 「精一杯、努力をして、善処するよう、頑張っているところです。」この責任のない政治用語の羅列を、繰り返さず、本当に慰められる相手(実証)を与えて欲しいものである。
■ コプシガニの名称はこぶしを握った形に甲羅が似ていたので、見たまま名前をつけたと図鑑に書いてある。それにしても、安易に名をつけられたカニが、気の毒と思うなら、政治家達が本来抱える石を、幾分かでも責任を取って、負担を軽くしてもらいたい。桜が散っても、寒い大阪の商業の町へ、コートを着て出かけた。
■ 人の心には多くの計面がある。
しかしただ主の、み旨だけが堅く立つ。(箴言19:21)

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