ようこそ! 日本ミッション 2010年7月30日(金) 16:02 JST
イカ、いか、鳥賊
1989年6月記
■ 貧しい学生時代に、大販の西成で「汁かけめし」と言う丼を幾度も食べた。現在も売っているのかどうかは定かではないが、御飯の上に、ただ味がついた汁をかけてくれる丼である。これが日によって、残りものの品が違うのか味が違う。でも、空腹だからおいしいと言うのでなく、本当に安くてうまかったのである.
■ 始めて函館に行ったときのことである。友人が「今日は特別のご馳走をしてやろう」と言ってくれた。そして小さな寿司店に入り、「イカどんぶり」と注文。私はカツ丼か牛丼のたぐいで、御飯の上にイカを乗せ、だし汁をかけた位と思い、ちょっとガッカリした.
■ 大阪では、丼は大衆食堂のメニユーである。遠路やってきた客に対して、あまり出すものではない。やがて運ばれてきた「イカどんぶり」を見ると、ご飯は一粒もなく、イカをそうめんのように細く切って、丼一杯にいれてあるだけであった。そして、横にだし汁と薬味等が添えてある。
■ 友人は「これはこうして食べるのだ」と言って、豪快に汁、薬味を「イカ」の上にぶっかけ、うどんのように食べだした。私も真似をして口にいれた。「うまい!」のである.新鮮でなければ出来ない名物であるとの事.歯ごたえ、イカの甘み、-寸効くわさびと汁のコンビネーション。今でもそのうまさは、舌が覚えている,
■ 函館はイカの収獲量が一番多いと間いた。
一般に知られているようにイカはスミをはく.それはウミツバメ、アホウドリ、ペンギン、アザラシ、クジラ、さらにサメ、マグロなど大型魚類がイカをねらっているために、これらから逃れるためである。
■ イカは敏しょうな動きや、すぐれた視力を持つ。皮膚に分布しているさまざまな色のつぶをもった、弾力ある色素細胞を、筋肉の働きで背景の色に瞬時に合わせ、保護色にする力も持っている。また敵が近づかないように、体全体で毒を持つ生物に、形を変える変身術を心得ている。
その中で一番有効なのがスミをはくことである.このスミは、たんに煙幕として役立つだけでなく、海水中にはいたスミは、しばらくの間かたまりになって残り、まるでイカの形に見える。そのために敵の攻撃目標をそらす影武者のはたらきをする.敵が突進してきたときには、本物のイカはもうそこにはいないというわけである.
■ 昨今の大臣も影武者をよく使う。昔、ロッキード事件、リクルート間題、裏金工作。本人は知らぬ存ぜぬ、秘書がやったように形を見せ、本人はすばやく移勤し、そこで瞬時に体色を変えて、他人面(づら)をして平然と生きている形態と似ている。
私達はこれらの政治家を[図太い神経の持ち主〕という.この言葉は、ものに動じない、鈍感な人物を意味するときに使う.
■ ヒトの神経繊椎は直怪1~20μ(ミクロン).この神経の太さが刺激を脳に伝えるスピードの早さに比例するといわれる.つまり、図太い神経ほど、敏しょうで反応が早いと言うわけである.
イカは脳から外套膜に連絡している神経繊維は非常に太く、直径500μ以上もあり、人間の20倍から50倍もある巨大なものである。これがイカを神経過敏症にし、人が近づくだけでも身をくねらせ逃け惑い、恐れで色を失う。つまり体色が変化するのである。
■ 今の民衆の声を無視している官僚や大臣たちは、神経が図太いのではなく、細すぎるのか、あるいは神経パイプに欲の汚れが溜まって、血管のコレステロールのように、通りが悪くなっているのか、ひょっとして切れているのか、庶民からの刺激が、脳に伝わらないようである.
■ 我々も真の神と直結する神軽織維(パイプ)を太くして、霊的において敏感に反応が出来る必要を、今の誘惑の多い時代だからこそ、務めていなければならないと思う。
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